カードゲーム編 パート41 幸せになりたいエルフの冒険・番外編
シャイルが勝てばルシファーが質問に答え、
ルシファーが勝てば
シャイルが言うことを1つ聞く。
その条件の元に行われたカードゲームは、
ルシファーの勝利でゲームを終えました。
シャイル「はぁ・・
もう一息で勝てると思ったんだけど、
負けちまったねぇ・・。」
ルシファー「お嬢さんの言う通り、
いい勝負だったよ。
実際ダメージは互角だったし、
さっきのターンで『デビルズガン』の
使用条件が整わなければ、
或は負けていたのは
俺だったかもしれない。」
シャイル「それでも勝ったのはあんたさ。」
(何としても勝利して
ルシファーに正体を
問いただしたかったけど、
仕方ないねぇ・・・)
「さて、
約束を果たす時が来たようだね。
あんたが勝った場合
私があんたの言うことを1つ聞く、
そういう条件だったね。」
ルシファー「ああ。」
シャイル「・・それで、
私に何をして欲しいんだい?」
ルシファー「ふふっ、
とても簡単なことさ。」
シャイル「・・・」
ルシファー「お嬢さんが
俺の正体が人間ではないかもと
疑っているのは先程聞いたよ。」
シャイル「ああ・・。」
ルシファー「お嬢さんが
俺に聞きたかったのは
そのことだと言うこともね。」
シャイル「・・その通りだよ。
そしてあんたの正体が、
もし私の思っている通りだったら・・
あんたは私達にとって
危険な存在と
言わざるを得ないからね・・・。」
ルシファー「ふふっ、
残念だが俺が勝った以上は
お嬢さんのその質問に
答えることは出来ない。」
シャイル「ああ、
分かっているさ。
こちらが負けたんだから
仕方ないよ。
あんたは良い奴だ。
だが申し訳ないが、
その一点に関してはどうしても
疑わざるを得ないんだよ。」
ルシファー「・・そこでだ。
俺がお嬢さんに
聞いてもらいたいのは、
これ以上そのことについて
詮索しないでもらいたい
ということだ。」
シャイル「・・・
『そのことについて
詮索するな。』か・・
でもその言い方だと、
ほとんど認めているような
ものではないのかい?」
ルシファー「ふふっ、
今言ったばかりだろう?
これ以上詮索しないでくれと。」
シャイル「・・・
そうだったね、悪かった。
分かったよ、
私は勝負に負けたんだ、
あんたがそれを望むのなら
私はそれを聞かなくては
ならないからね。」
ルシファー「そういうことだ。
以後よろしく頼むよ、お嬢さん。」
パート42につづきます。