カードゲーム編 パート2 幸せになりたいエルフの冒険・番外編

 

シャイルはデフィー達との

幸せを探す旅の途中に、

別行動で町のカードショップに立ち寄ります。

そこで再会したルシファーと

カードゲームで対戦することになりました。


店内に有るカードゲームで

遊べるスペースの

空いているテーブル席に着く

シャイルとルシファー。

テーブルにはマス目を描いたシートが

敷いてあります。


シャイル「ところで、

     どのルールでプレイするんだい?」


ルシファー「そうだったね、

      遊び方が複数有るのが

      このカードゲームの特徴だからね。

      何かリクエストは有るかい?

      お嬢さん。」


シャイル「じゃあ今回はシンプルに

    『1対1の6×6マス戦』でどうだい?」


ルシファー「ああ、構わないぜ。

      ではそのルールでプレイしようか」


シャイル「よし、ルールは決まったね。

     では少しデッキを

     調整させてもらってもいいかな?」


ルシファー「勿論、

      俺もそうさせてもらおう。」


お互いに持って来ていたカードを

テーブル上に出し、

カードを組み換えてデッキを調整する2人。


シャイル「ふう~、待たせたね、

     こっちは準備出来たよ。」


ルシファー「俺も準備オッケーだぜ。」


お互いにデッキをシャッフルしてから

交換してシャッフルし合い、

それが済むとデッキをお互いに手渡す2人。


シャイル「順番はどうするんだい?」


ルシファー「こいつで決めるのはどうだい?」


右手で抓んだコインを

シャイルに見せるルシファー。


シャイル「コイントスかい?いいだろう。」


ルシファー「ではお嬢さん、

      表か裏か、

      お好きな方をどうぞ。

      当てた方が先攻か後攻かを

      選べるってことでいいかな?」


シャイル「それで構わないよ。

     ではお言葉に甘えて、

     私は『表』を選ばせてもらうよ。」


ルシファー「じゃあ俺は『裏』だな。

      では行くぜ!」


抓んでいたコインを親指で弾き、

回転させながら真上に飛ばすルシファー。

上昇の頂点を越え落下してきたコインを

左手の甲で受け止めた後、

素早く右手をかぶせる。


ルシファー「いいかいお嬢さん?」


コインの上にかぶせていた右手を

ゆっくりと上げるルシファー、

その左手の甲の上には

表向きのコインが乗っている。


ルシファー「おめでとう、『表』だ。」


シャイル「よし!幸先が良いね。

     それじゃあ私は先攻を

     選ばせてもらうよ!」


ルシファー「了解、俺は後攻だな。

      それじゃあゲームを始めようか?」


シャイル「ああ、望むところさ!」


パート3につづきます。

このブログの人気の投稿

第三話 キャラクター紹介表